Reform Column, Q&A
リフォーム知識、Q&A
シロアリは、白いアリのように見えますが、アリの仲間ではありません。生物学的にはゴキブリに近い生物です。建物に入って木材を食べるのは、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリ等です。
シロアリの主食は木ですが、ダンボール、書籍類などの植物質起源のもの、動物の死骸、皮革類、繊維質も食べるほか、餌にはならないプラスチック、発泡スチロール、グラスウールなどの断熱材からゴム、一部の金属までかじって穴をあけることが分かっています。
春になると、巣別れのために羽アリが巣から飛び立ちます。
庭先で羽アリを見かけたらシロアリかと心配になりますが、お庭には特に被害を及ぼさないクロアリた地もたくさん生息しています。余計な心配をしなくても済むように、白アリと黒アリの見分け方を覚えておくとよいでしょう。
ヤマトシロアリは4~5月ごろ、イエシロアリは6~7月ごろ、湿気が多く急に気温が上がったような日に、数回に分かれて群飛します。
飛び出した羽アリは、地面に落ちると自ら羽を折って落とし、十分な湿り気と餌のある床下に潜り込んで、巣造りを始めるので要注意です。
普通によく庭先で見られるクロアリにも6~10月にかけて羽アリが生まれます。
クロアリは雑食ですが、特に材木を食べることはないので心配の必要はありません。
飛び出た羽アリがたどりついたところに、条件が整っていればそこに定着します。通気が悪く、適度な湿気があり、餌となる木材がある場所がシロアリにとって快適な環境なのですが、ほとんどの木造住宅の床下がこれらの条件に当てはまります。ですから、シロアリからお住まいを守るには上記のような環境を排除することが肝心なのです。シロアリが住みにくい環境を作るためには、換気口、通気口を新設したり、機械換気による強制換気をおこなう、調湿剤の敷設や防湿層の設置をすることなどがたいへん有効です。
※コープ住宅では、シロアリ対策のプロによる床下診断を無料で行っています。
シロアリ被害が疑われるときや、春先に家の近くで羽アリを発見した場合、また何となく気になる場合も、まずはお気軽にお問い合わせください。