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本記事は2023年にonnela様に掲載させていただいた記事を修正・再掲したものです。
» 2023年の記事はこちら(onnela様サイトへ)
近年、地球温暖化や気候変動の影響で台風や集中豪雨による被害が増加しています。かつてないほどの大雨や強風、それによる洪水や土砂崩れなどの被害のニュースを目にする機会が増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。
台風は広範囲にわたり甚大な被害をもたらすことがあり、ときには命を危険にさらすことも。一方、集中豪雨は短時間に局地的に強い雨が降り、予測が難しいため、突然の浸水により日常生活が困難になるケースもあります。
日頃から台風や集中豪雨を想定してどれだけ準備できているかが、災害時に家や家族を守るためのカギになります。「自分の家は大丈夫だろう」と油断せず、日頃からしっかりと対策をしましょう。
台風は事前に接近の予測ができるため、備えができる自然災害です。また、集中豪雨は完全な予測は難しいものの、日頃からの備えで被害を最小限に抑えることが可能です。大切な家や家族を守るため、事前にできることをしっかりと進めていきましょう。
ここからは、台風や集中豪雨の被害を最小限にするために日頃からできる準備を具体的に紹介します。
自宅周辺のハザードマップを確認したことはありますか?台風や大雨のとき、自宅の周辺がどのような影響を受けやすいかをハザードマップで確認しましょう。ハザードマップは、地域ごとに水害や土砂災害、河川の氾濫のリスクを色分けして表示しているため、自宅周辺のリスクを視覚的に把握するのに役立ちます。
例えば、洪水が予測されているエリアでは、川の氾濫によってどのくらいの浸水が起こるかが表示されているため、必要に応じて事前に避難の準備ができます。
ハザードマップを見る際には、次のポイントを確認しましょう。
■土砂災害警戒区域
自宅がこの区域に入っている場合は「土砂災害警戒警報」が発表されると命に危険を及ぼす土砂災害が発生する可能性があります。鉄筋コンクリートなど、頑丈な建物に避難し、命を守る行動をしましょう。
■家屋倒壊等氾濫想定地域
自宅がこの地域に入っている場合、川が氾濫した際に、水が勢いよく流れ込んで家ごと流されてしまう危険性があります。「氾濫警戒情報」などが発表されたら、川から離れた安全な高台などに避難し、命を守る行動をしましょう。
■浸水の深さ、浸水予想エリア
河川の氾濫や大雨による浸水のリスクが高い場所を確認します。浸水の深さが表示されているため、家の階数と予想される浸水の深さを比較し、避難の必要があるかをチェックしましょう。
ハザードマップは、自治体のホームページで公開されています。これを機にしっかりと確認し、自宅周辺のリスクを把握してくださいね。
万が一の際、どこに避難すればいいかを家族と共有しておきましょう。災害は家族が揃っている時に発生するとは限りません。家族のそれぞれが仕事や学校で外出中に、災害が発生し、通信手段が使えずに連絡がとれなくなることも十分に考えられます。そのような場合にも、家族が安全に合流できるように準備しておきましょう。
家族と避難場所を共有する時には次のポイントを押さえましょう。
家族全員で避難ルートを実際に歩いて確認し、夜間や悪天候時の移動を想定しておくとより現実的な対策となります。
大切な家を被害から守るために、台風が来る前に家全体を点検しておきましょう。ここでは、家の点検のポイントを紹介します。
台風はある程度予測が可能です。台風が自宅周辺に接近する前に、家の点検をしておくと被害を最小限に抑えられます。
点検時には特に以下のポイントをチェックしましょう。
■窓まわり
■屋根まわり
■雨どい
■外壁
■庭など外構
台風時の強風や大雨により、窓ガラスが割れたり、雨水が家の中に侵入したりすると被害が拡大します。少しでも被害を抑えるために、台風が来る前にできる窓とドアを守る方法を紹介します。
■窓を守る方法
窓に段ボールや養生テープ、ガムテープを貼って、飛来物による窓ガラスの飛散防止ができます。テープを貼る時は「米」字に貼るのがポイントです。ただし、はがすときにはがしにくく、一苦労する素材もありますのでご注意ください。
■ドアを守る方法
雑巾やタオルを下枠に当てておくと、多少の大雨でも雨水の侵入を防げます。タオルや雑巾では対応しきれない大雨の場合は、土のうを置いておくことで雨水による浸水予防ができます。
台風やゲリラ豪雨によって、電気、ガス、水道のライフラインが止まることもあります。その時になってあわてないよう日頃からできる備蓄のポイントを紹介します。
各ライフラインの準備のポイントは以下の通りです。
ライフラインが途絶えた場合でも、火を通さずに食べられる缶詰やレトルト食品を常備しておくと安心です。いざという時に「賞味期限が切れていた」ということにならないよう、日頃から多めに準備しておきましょう。
使った分を買い足す「ローリングストック」を取り入れると常に新しい非常食を手元に用意しておけますよ。