NEW 快適で安心して暮らせる二世帯仕様へのリフォーム

トイレやキッチンなど水まわりを含めた室内全体をリフォームさせていただきました。

1階西側はお母さまの居住エリア、1階東側と2階はご夫婦とお子さまのエリアとして、暮らしやすい動線に整えました。

■施工前の図面

■施工後の図面

■母世帯居住エリア

母世帯居住エリアのリビングの施工前・施工後の写真です。施工後は落ち着いた色の木調と白い壁の配色をメインにしました。

■子世帯居住エリア

子世帯居住エリアのリビングの施工前・施工後の写真です。北欧のような明るい色の木目と組み合わせました。アクセントクロスでところどころ変化をつけています。

足の悪いお母さまや小さなお子様のために全体的に室内の段差をなくし、扉は引き戸に変更しました。アプローチにも階段のほかにスロープや手すりを設け、安全と快適さを両立しています。

A.母世帯エリアの引き戸

B.子世帯エリアの引き戸

C.共有アプローチのスロープと手すり

冬が冷え込む地域のため、断熱改修を重点的に行いました。もともと土壁の住宅だったため、床・壁・天井すべてに断熱材を施工しました。そのほか、浴室には床暖房を導入し、冬の寒さを和らげる工夫をしています。
構造面では、昔ながらの大きな掃き出し窓が耐震上の弱点となっていたため、構造計算に基づき新たな窓を設けたり、小さくしたりして安全性を確保しました。1階は高断熱サッシへ入れ替え、2階はすべて高断熱内窓を取り付けました。
建築年代から耐震改修の補助は受けられませんでしたが、断熱改修の補助を受けることができました。

キッチンはプロパンガスからオール電化へ変更しました。IHクッキングヒーターは掃除がしやすく、お母さまにも安心して使っていただけます。
プロパンガスは高いので、オール電化にすることで光熱費が節約できるよう期待しているとのことです。

D.母世帯エリアのキッチン

E.子世帯エリアのキッチン

お庭（外構部分）については、庭に転がっていた石や、西側道路境界に積み上げていた石すべてを再利用して予算を抑えました。

浅い階段アプローチ、スロープと併用で使うことのできる手摺などを取り入れた緩やかな傾斜のダブルアプローチをプランニングし、現場に残る材料と職人の腕で和風庭園を作り上げました。

予算の都合上、アプローチ東側は工事完了時は未施工の状態でしたが、ご主人がDIYで見事な洋風のドライガーデンに仕上げてくださいました。ソーラーLEDライトが配置され、夜も見事な庭園風景を楽しめます。

以前母屋の裏手に建っていたプレハブ小屋を解体し、駐車時の車の動線を確認しながら、お車3台を停めるスペースを確保しました。足元はアスファルトで舗装したほか、正面のアプローチとは別に、駐車スペースから玄関までもコンクリート舗装のスロープを設けて安全に行き来できるように整えました。

「限られた予算の中でも、快適に暮らせる工夫を」と意識してプランを立案しました。

F.玄関収納は扉を省いてオープンに。ご主人の大きな靴もすっきり収納できます。

G.階段照明はご主人のお気に入りで、照明の色に合わせて手すりの色もコーディネートしました。

H.階段照明。

I.2階の廊下には白木の手すりを採用し、開放感を演出。スーツやシーツを干せるパイプも設置しました。梅雨の時期やコートなどかさばるもの.も室内干しすることができます。

J.おしゃれなクロスを施主さまのご希望に合わせて提案させていただきました。

トイレ横に手洗い器をつけたいというご要望をいただき、タンク式トイレ＆手洗い器で低コストに抑えることができました。

K.1階のトイレ。

L.2階のトイレ。

M.収納力を高めるため、キッチンにはパントリーも新設。写真手前の扉は洗面所、奥はパントリーにつながっています。

さらに、お母さまが住みながらのリフォームとなるため、工事工程にも配慮しました。
工事車両を停めるには外構のスペースが限られていたため、まず外構を一部先行着工。室内リフォームについては、お母さまの生活に支障が出ないようにお母さまの居住エリアを先に工事しました。室内工事完了後、最後に駐車スペースをアスファルト舗装して、工事車両が出入りしたタイヤ跡などもない外構を完成させました。

■設備

床：パナソニック ベリティスフロアーダブルコート
アルミオープン手すり：パナソニック ベリティス
玄関引き戸：LIXIL　リシェント　P22型
室内ドア：パナソニック　ベリティス
キッチン＆カップボード：パナソニック　ラクシーナ
トイレ1F&2Fとも：TOTO　ピュアレストQR＆アプリコットF1A