Reform menu
リフォームメニュー
お住まいのデザインや使う目的に合わせた畳の選び方をご紹介
畳は、日本の住空間において長く親しまれてきた伝統的な床材です。素材や構造、縁の意匠により多様な表情を持ち、現代の住まいにも柔軟に対応可能です。本ページでは、畳の基本的な種類からデザイン、目的に合わせた選び方までご紹介いたします。
い草畳は、昔ながらの天然い草を使った畳です。
自然な香りにはリラックス効果があり、畳ならではの調湿作用や肌触りのやさしさが魅力です。時間が経つにつれ色が変わり、風合いが深まるのも天然素材ならではの楽しみ。
本物の畳を求める方に根強い人気があります。
コープ住宅では熊本県八代産のい草にこだわり、兵庫県で製造しています。和室の用途に合わせた様々なグレードをご用意していますので、使用頻度やご予算に合わせたご提案をいたします。
和紙畳は、樹脂でコーティングされた和紙素材で作られています。カビにくく、色あせもしにくいため、お手入れのしやすさが特長です。カラーバリエーションが豊富で、和モダンのインテリアにもよく合います。半畳だたみで市松模様を作ったり、畳縁に合わせた色を選ぶなどデザインを楽しみたい方におすすめです。
樹脂畳は、ポリプロピレンなどの樹脂素材で作られており、水・汚れ・傷に非常に強いため、ペットのいるご家庭や店舗、脱衣場にも使われています。耐久性を重視したい方に適した素材です。和紙や樹脂素材の畳は今のところい草よりもコストがかかりますが、耐久性が高いのでメンテナンス要らずで長く使うことができるのもポイントです。
い草>和紙>樹脂の順に質感が高く、反対に耐久性は樹脂>和紙>い草の順に高くなります。
機能性や見た目の選択肢が増える中でも、やはり「い草畳の香りや手触りの良さ」に惹かれて選ばれる方が多くいらっしゃいます。
天然素材ならではの和みの空間づくりをしたい方、お茶室や客間、またリラックスできる主寝室など上質な和室には、やはりい草の畳がおすすめです。
畳表の美しさや耐久性は、目に見えるい草の質だけでなく、い草を織り上げる際の「経糸(たていと)」によっても大きく変わります。
経糸とは、い草を織り込む際に芯となる縦方向の糸のこと。強い経糸を使うと、密度の高い畳表に仕上げることができます。
この経糸の素材や太さ(本数)によって、畳表の仕上がり、織りの密度、踏み心地、耐久性が変わるため、用途やお好みに応じた選択が重要です。
綿糸2本をより合わせた芯でい草を織り上げたタイプは、やや柔らかめの踏み心地が特徴。
織りもゆったりとしており、手頃な価格でありながら、肌ざわりが優しく、家庭用にぴったりです。
ただし、麻糸に比べるとやや伸びやすいため、使用頻度の高い場所や長期間の耐久を求める場合には注意が必要です。
麻糸2本をより合わせた経糸を使って織り上げた畳表は、高い強度と耐久性を備えており、い草をしっかりと支えるため織り目が詰まって美しく、シャープな印象に仕上がります。
足裏にしっかりとした弾力と安定感があり、和室の格調を高めたい場合や、長く美しい状態を保ちたい方におすすめです。
経糸に麻糸2本と綿糸2本を併用した贅沢な構造は、麻の強さと綿の柔らかさの“いいとこ取り”。
織りの密度が高く、耐久性にも優れながら、適度な柔らかさも感じられるため、住まいの和室からこだわりの空間まで幅広く対応できます。
プロが選ぶ高品質な畳表として、グレードの高い施工にも自信を持っておすすめできます。
昔ながらの畳といえばこの「稲わら床」。
天然の稲わらを何層にも重ねて圧縮した床で、適度な弾力と吸音性・断熱性に優れています。ふんわりとした踏み心地と、身体をやさしく支える沈み込みが特長で、旅館や茶室など本格和室にもよく使われます。
デメリットとしては自然素材のため湿気を吸いやすいので、カビや虫の温床となる可能性も。湿度の高い季節には風を通すなど、メンテナンスすることで、快適性と美しい経年変化を楽しむことができます。本物志向の方におすすめです。
建材を稲わら床で挟み込んだサンドイッチ構造の畳床で、稲わらの柔らかさと調湿性を活かしながら、建材の安定性や耐久性・軽量さも取り入れられる、バランスの良い選択肢です。和室に自然な風合いを残しつつ、扱いやすさを求める方に人気です。
建材床III型は、木質ボードや発泡樹脂などの工業製品を使った畳床です。
稲わら床に比べて軽く、コストも抑えられるため、新築住宅やマンションなど現代の住まいに広く普及しています。
寸法の安定性が高く、畳の浮きや反りが出にくいのも利点ですが、踏み心地はやや硬めです。
コープ住宅では軽量なポリスチレンフォームと木質ボードを使っています。
コープ住宅で取り扱っているい草の畳表です。表替えの場合は、今お使いの畳床を使用して畳表のみ交換できます。また新調の場合は畳床の素材から選んでいただけます。
・い草:熊本県八代産
・重量:2.5kg以上(±100g)
・経糸:麻糸2本+綿糸2本
高級和室・茶室、客間に
「平城」は高級感と伝統を重視した和室に最適です。上質ない草を使用しているため、訪れるゲストに良い印象を与えることができるため、客間にも適しています。また稲わら床と麻糸を使用しており、しっかりとした厚みと高い耐久性が特徴です。茶道など、格式が求められる空間におすすめです。
・い草:熊本県八代産
・重量:2.1kg以上(±100g)
・経糸:麻糸2本+綿糸2本
日常的に使用する居間に最適
「平安」は、耐久性が高く、しっかりとした安定感があり、日常的に使用する居間に最適です。特に、ポリスチレンフォームを稲わらで挟んだ畳床により、より快適な座り心地と耐久性が得られます。 高品質でありながらも、比較的手頃な価格で提供されているため、日常使いから客間まで使用する和室にもおすすめ。バランスの取れた畳表です。
・い草:熊本県八代産
・重量:1.9kg以上(±100g)
・経糸:麻糸2本
コストパフォーマンスを重視しつつも品質を確保した畳表
「鎌倉」は、適度な厚みと柔らかさを持ち、一般的な和室や寝室にぴったりの選択肢です。ポリスチレンフォームと木質繊維の3層床により、寝室でも快適に過ごせる踏み心地が提供されます。コストパフォーマンスを重視しつつも品質を確保した畳表のため、賃貸物件の和室などにも適しています。
・い草:熊本県八代産
・重量:1.7kg以上(±100g)
・経糸:綿糸2本
しっかりとした耐久性で子供部屋や頻繁に使う和室に
「室町」は、価格を抑えつつも日常的に使用しやすい畳表です。建材床を使用しているため、しっかりとした耐久性を持ち、特に子供部屋や頻繁に使用する和室に最適です。丈夫で管理しやすく、コストパフォーマンスが良いため、実用的に利用できます。
・い草:熊本県八代産
・重量:2.8kg以上(±100g)
・経糸:麻糸2本+綿糸2本
「平城」を超えるハイグレード畳
2022年より新しく登場した、「平城」を超えるグレードの畳です。平城よりも重量があってい草の目が美しく、お茶室や応接間として使う和室におすすめです。
そのほか、中国産畳表も取扱いがございます。お気軽にお問合せください。
畳縁とは、畳の長辺に縫い付けられた布地や素材のこと。
もともとは畳の端を保護するためのものでしたが、現在では和室の印象を決める“デザインの主役”ともいえる存在です。
現代の畳縁は伝統的な文様からモダンな柄、カジュアルなものまで多彩なバリエーションがあり、空間に合わせたコーディネートが可能です。い草の畳はもちろん、和紙や樹脂畳にも使うことができます。
畳縁のデザインで、和室のテイストもがらりと変わります。ぜひ縁にもこだわってみてください。
昔はどのご家庭にもあった和室ですが、最近は洋室やフローリングの部屋と隣り合う事も増え、和室のないお住まいも増えてきました。
でも実は、「和室がひと部屋あると落ち着く」「使いやすい」と感じている方も、意外と多いです。
たとえば──
・小さなお子さんが、安心して遊べる場所に
・洗濯物をたたんだり、家事の合間にひと休みする場所に
・来客時の“ちょっと座れる部屋”として
・布団を敷いて使える、簡易な寝室として
など、和室は、暮らしに「余白」と「安心」をくれる使い道の多い空間です。
そして、その中心になるのが「畳」。
現代のお住まいに合わせ、畳も洋室やフローリングの部屋にも自然にマッチする“モダンな畳”が主流になってきました。
・正方形のモダンな半帖畳
・フチなしですっきりした琉球畳
・フローリングに置くだけの置き畳
・豊富なカラーや丈夫さが魅力の和紙や樹脂畳
畳は、もはや和室だけのものではありません。
暮らしのスタイルやインテリアに合わせて選べるのが、今の畳の魅力。
おしゃれな空間づくりの一部として、モダンな畳をぜひ取り入れてみてください。