雨樋の修理・リフォーム

雨の日に水があふれていませんか？

雨の流れがスムーズでないと、雨樋のどこかに詰まりや破損がある可能性があります。雨水があふれると外壁や基礎部分に水が流れ込み、建物の劣化を早める原因に。特に、軒先から水が垂れてくる場合は、早めの点検・修理が必要です。

樋のゆがみ・はずれ・割れがありませんか？

強風や積雪、経年劣化により、樋が傾いたり金具が外れたりすることがあります。水が正しく流れず、一部に集中して流れると軒先の腐食にもつながります。軽度のゆがみなら部分修理で対応できますが、破損が進んでいる場合は交換が安心です。

特に庭木や近隣の樹木が多い環境では、落ち葉や泥が雨樋にたまりやすく、排水がスムーズにいかなくなります。放置すると雨水があふれて外壁を汚し、雨漏りの原因になることも。定期的な清掃や、落ち葉除けネットの設置がおすすめです。

強風で飛来物がぶつかったり、雪の重みで樋が歪んだりすることがあります。特に北向きの屋根では雪が残りやすく、樋への負担が大きくなります。破損を見つけた場合は、部分的な補修や金具の補強で早めに対応すると被害を最小限に抑えられます。大雨や降雪の後は、雨樋に歪みやはずれがないかチェックしましょう。

樋の多くは樹脂製のため、長年の紫外線や温度変化によって素材が硬化・ひび割れします。放置すると雨水が漏れ、外壁の痛みにつながることも。築15〜20年が経過したら、全体的な点検・交換を検討すると安心です。また金属製の樋もサビにより劣化します。

気付きにくく、見落としやすいのが雨樋を固定している金具。こちらも経年劣化により、サビ・変形・ぐらつき・脱落などの不具合が発生します。固定金具が不安定な状態のまま放置すると、雨樋が傾いたり歪むほか、運が悪ければ強風で飛ばされてしまうということにもなりかねません。

固定金具もしっかりチェックしましょう。

■外壁からの雨漏り・基礎への雨水侵入

雨樋が機能していないと、雨水が直接外壁や基礎部分に流れ落ちます。これにより、塗装の剥がれ・内部への浸水・基礎コンクリートの劣化を招く恐れがあります。建物の寿命を縮めないためにも、雨樋の点検は定期的に行いましょう。

■蚊の発生やカビ・腐食の原因に

雨水が外壁や軒下に当たり続けると、湿気がこもりやすくなり、カビや木部の腐食を引き起こします。見えない部分でのダメージが進むと、修繕範囲が広がり費用も増加します。また水が流れなくなると、そこから蚊が発生することも。雨樋の不具合は、放置せず早めのリフォームが重要です。

■隣家や庭への水はねトラブル

あふれた雨水が隣家や庭に流れ込むと、思わぬトラブルに発展することもあります。特に住宅密集地では注意が必要です。水の流れを正しく整えることで、建物の保護だけでなく、近隣との良好な関係維持にもつながります。

軽いゆがみや一部の割れであれば、部分修理で十分対応できます。破損箇所の交換や金具の補強、ジョイントの再接着など、比較的短時間で完了します。費用も抑えられるため、早期発見・早期対応が理想的です。

■部分修理の費用について

割れや金具のはずれなど、小規模な修理は数千円から数万円程度が目安です。被害箇所が限定されていれば、1日以内で完了することも多く、費用対効果が高いメンテナンスといえます。早めの補修が、後の大掛かりな工事を防ぐ鍵です。

長年使用している場合や劣化が進行している場合は、雨樋全体の交換が必要です。新しい樋は耐候性・排水効率ともに向上しており、デザインも豊富。家全体の印象をすっきり見せることもできます。メンテナンスコストを抑えたい方にもおすすめです。

■全交換（一戸建て全周）

一般的な戸建て住宅で、雨樋全体を交換する場合は数十万円程度が相場です。使用する素材や建物の形状・大きさによって価格は変動しますが、耐久性の高い素材を選べば長期的にはコスト削減につながります。見積もり時には素材と工法を確認しましょう。

雨樋の塗装は、外壁と同時に行うことでコストを抑えつつ住まい全体の美観を整えられます。紫外線や風雨にさらされる樋は、色あせやチョーキング（粉吹き）などの劣化が起こりやすく、放置すると割れや変形の原因になることも。外壁塗装時に一緒に塗り替えれば、足場を共用できるため費用の節約にもつながります。色を外壁と合わせることで統一感が生まれ、見た目にも新築のような印象を取り戻せます。

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