住まいの耐震

Reform menu

突然くる地震から住まいを守ろう!万一の場合にそなえて今必要なこと。

住まいの耐震

1995年の阪神・淡路大震災、そして2012年の東日本大震災を経て、私たちの防災意識は大きく変わりました。しかし「住宅の耐震化」はいまだ十分とはいえません。本記事では、耐震リフォームのポイントや白アリ被害との関係、家具配置の工夫など、住まいを守る具体策をご紹介します。

このページでご紹介する内容

はじめに

1995年、私たちは「阪神・淡路大震災」を経験しました。それまでは、「関西では地震は起きない」という希望的観測から、地震に対する笞戒は皆無だったといっても過言ではないでしょう。その結果、多大な被害を被りました。

 

2012年の東日本大震災の体験も含め、この30年で大きく変わったことは、「地震を警戒し、備える」ことが必要だという意識です。「非常持ち出し袋」の管理や、「緊急時の連絡先を家族で共有する」といった、もしもの時の準備も多数の方が必要と認識されたことでしょう。

しかし、今ひとつ「住宅の耐震化」という問題には関心が薄いように思われます。兵庫県の住宅耐震化率はの調査で91.7%、大阪府は90.5%、全国平均の90%より少し上回っていますが、まだ100%ではありません。(国土交通省令和7年の調査)

 

阪神・淡路大震災では、築年数が古く重い瓦屋根の木造住宅の倒壊が被害を大きくしたといわれています。
今後起きる可能性のある地虚から家族を、生活を、そして街を守るため、次に耐震の方法を具体的にご説明します。

しかし、今ひとつ「住宅の耐震化」という問住まいの耐震の画像

耐震とは

住まいの耐震の方法には、住まいを丈夫にする「耐震性の向上(改修) 」と家具や家雷製品の転倒を防止する「地震時の空間確保」があげられます。

住まいの耐震の方法には、住まいを丈夫にす住まいの耐震の画像

耐震性の向上

まず住宅の耐震性能はある時期で大きく分けられます。
昭和56年6月「建築基準法」という法律の改正によって、それ以前に建てられた住宅とその後に建てられた住宅の耐震性が異なります。
改正された建築基準法は、柱などの接合部分に強度を増す金物等の設置を奨励しています。その後も筋交いでの補強や地盤の強さなどを加味するなど、進化しています。

 

ようやく80%以上の住宅が耐震化されましたが、未だ残る旧基準建物の耐震性を高める補強工事が推奨されています。
では、具体的に建物を補強する方法を紹介いたします。

1.壁補強 | 筋交いを入れたり、構造用合板を貼って壁を強くする方法

壁は建物を支える役割を果たします。壁の強度が小さいと地震時に建物が倒壊してしまう危険があります。しかしやみくもに壁を増やしたり、張り替えればよいかと言えば、そうではありません。一軒の構造物として建てている以上、建物全体のバランスも重要で、偏った補強はかえってバランスを崩すことも考えられます。信頼できる建築士に相談し総合的に耐震計画を練ることが必要となってきます。

住まいの耐震の画像
壁補強の方法

2.土台・柱補強 | 土台・柱・筋交いなどの接合箇所を金物などを使って堅固にする方法

建物全体が地震時に粘り強く耐えるためには、柱や土台部分がしっかりしていることが必要です。しかし、士台に腐りがあったり、シロアリの被害を受けていたりすると、本来の耐震性能が損なわれてしまいます。

建物全体が地震時に粘り強く耐えるためには住まいの耐震の画像
土台・柱補強の方法

3.基礎補強 | 既存のコンクリート基礎をより強くする方法

建物を補強しても、基礎が崩壊することによって建物が変形してしまいます。地盤の悪い敷地の建物に鉄筋を入れたり、既存のコンクリート基礎を補強するなど、不具合な基礎を強くします。

4.屋根を軽くする

屋根が重いと、地震時に建物に大きな力が加わります。屋根を軽くすることも地震対策には有効です。
最近は軽い屋根材もたくさんあります。また、瓦の屋根も揺れに対して屋根業界の英知を結集したエ法が用いられています。

住まいの耐震の画像
重ね葺き工法のLIXIL「Tルーフ」。瓦のような重厚な素材感も特長。

実際の施工事例

シロアリは耐震の強敵

土台の木材は基礎に直接接していることが多く、また土に近い部分でもありますので、シロアリ被害の対策も重要です。
シロアリの被害を受けると、木材は強度を失い、筋交い補強などを行っても有効に作用しません。また、耐震性能の高い住まいでも、性能を大きく下げる原因になります。日頃の点検と防蟻措置が地震対策としてはとても大切です。シロアリ被害から住宅を守る方法としての、「日ごろの注意」と、「対策」をご説明いたします。

土台の木材は基礎に直接接していることが多住まいの耐震の画像
シロアリの被害を受けた床下の根太

日ごろの注意

日曜大工などで使う木材や植木を伐採した後の残り株など、住宅のまわりにある「生きていない木」にシロアリは発生します。そこを拠点とし、建物の内部に侵入し、住宅に東を及ぼすことが多くあります。

 

  • 家のまわりに不要な木を長く置きっぱなしにしない。
  • 残り株などは早めに取り除く。

 

といった工夫で、シロアリを呼び込まないことがポイントです。

日曜大工などで使う木材や植木を伐採した後住まいの耐震の画像
シロアリは、自然界では木材を分解してくれる存在

シロアリ被害への対策

春から梅雨にかけて、シロアリは新たな「すみか」を求めて「分家」し、広がります。「羽アリ」が発生するのです。羽アリは飛来し、着地したところで羽を落とし、まわりで「すみか」となる場所を捜し求めます。お家が新たな「すみか」となってしまえば、木材の中に侵入し、内部で繁殖し、建物の「被害」を進めてしまいます。

 

 

被害が表面化するのは、数年たって、被害が進行した後になります。こうなる前に、シロアリから家を守るためには事前予防「防蟻措置」が有効です。シロアリ駆除と同様に、薬剤を散布することで被害からまぬがれることができます。
シロアリ対策に有効な薬剤の毒性も人体への影響を最小限にしたものに進化してしまいますので、今では自然環境や住まう方の健康などにも配慮した予防が可能になっています。

被害が表面化するのは、数年たって、被害が住まいの耐震の画像
作業中の様子

手軽にできる安全対策

阪神・淡路大震災では、住宅の被害が少なかった場合でも、家具や家電製品が転倒・散乱して怪我人が多く発生しました。また、家具の転倒などで出口、ドアなどがふさがれたため避難や救助が遅れた場合も多くありました。
そんな状況をなくすために次のような対策をとることも重要です。

 

■家具の固定

家具は専用の転倒防止用ベルトで固定したり、壁の強い部分と金具で固定するのが効果的です。

 

■家具の置き方を見直す①

ドアの開閉を妨げないとか、寝る場所に家具が倒れてこないよう家具の置き方を工夫することも大切なことです。

 

■家具の置き方を見直す②

ほかにも家の中のものを整理したり、家具の数を減らしたり、重い物や危険な物を家具の上に置かないなど、「普段からの整理」も重要です。

住まいの耐震の画像

耐震に関する補助金制度(神戸市の場合)

神戸市では、昭和56年5月以前に建築された木造住宅などを対象に、耐震診断や耐震改修工事に対する補助制度を設けています。まずは専門家による耐震診断を行い、必要に応じて改修計画を作成。評点を一定基準以上に引き上げる工事に対して、費用の一部が補助されます。受付期間や補助額には年度ごとの条件がありますので、早めの確認と申請が重要です。

 

»詳しくは神戸市住まいの総合窓口「すまいるネット」へ 

関連する施工事例を見る

関連記事をもっと見る

他のリフォームメニューを調べる