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2016.09.17

家電製品の「寿命10年説」「故障の9割はホコリが原因説」のウソ・本当!?

ガス・電気豆知識

ウオッシュレット、エアコン、扇風機、照明器具……家庭内では、実にさまざまな電気機器を使っていますよね。
組合員さまからよくいただく質問の中に、
「電気機器は、どれぐらいの年数、もちますか?」
「よくテレビなんかの故障原因のほとんどが、室内のホコリによるものだって聞くけれど、本当ですか?」
というものがあります。
耐久年数については、メーカーによっては「○○年保障」などと明記している機器もありますが、一般的には「だいたい10年ほど」という観念が固定化しているようです。

はたしてこの、「寿命10年説」や「故障の9割はホコリが原因説」は どこまで正しい情報なのでしょうか?

 

 

故障の原因と耐久年数(寿命)

室内のホコリ、湿気、太陽光…どれも電気機器の大敵ですが、ホコリが故障原因の「ほとんど」だという確かな根拠はありません。原因の一部である、と言い換えた方が妥当でしょう。

1.内部原因による故障 … 経年劣化、品質不良など

実際のところ、外部的な要因だけでなく、もちろん機器の内部原因によるものも多いそうです。
●【経年劣化】 … 使用したことによる内部部品の摩耗・消耗・溶解・接触不良などの劣化。
●【品質不良】 … 設計や製造に起因するもの。いわゆる不具合。

どの機械も作動中は必ず「熱」を放出していますが、この熱が故障の原因の場合も多いそうです。(毎日の熱による影響が少しでも、その積み重ねで、周りの回路などの部品が劣化していく)

【経年劣化】の場合、修理に出して直らなければ【寿命】であると言い換えることができるでしょう。

しかしながら、この「経年」がはたして何年なのか?が正確には判らないので、おおざっぱに「だいたい10年」と言われているのが実情のようです。
メーカーによっては、「この製品の耐久年数は○○年です」「○○年の品質保証付き」と明記してある機器もありますよね。

また、「10年」と言われていたのはひと昔前までであって、現代のように小型化&精密化されて、且つ使用頻度の高い家電製品の寿命は、10年よりももっと短くなっているとも言われています。

 

 

2.外部的な要因による故障 … ホコリ、湿気、太陽光など

室内のホコリがたまると…

電気機器を動かすと静電気が発生し、この静電気がホコリを吸い寄せます
電気機器のまわりに湿気などがあると、ホコリが固まりとなって、内部の電気制御基盤などの部分にたまります。
このホコリの固まりが抵抗となって熱が発生し、故障の原因になることがあるのです。

湿気と太陽光も避けて!

過剰な湿気と直射日光も、 電気機器の大敵です。
できれば、陽当たりと風通しの良い窓際などに置かないよう、一度、機器の配置を見直してみてくださいね。

 

 

進化し続ける家電製品

以上のような要因から、家電製品の寿命は一般的に「だいたい10年」と言われてきました。

しかしながら、家電製品は10年も経つと、性能が段違いにアップします!

軽量化されたり、格段に音が静かになったり、使い方もいたってシンプルになっていたり。
消費電力や価格なども改良・改訂されるので、10年以上昔に購入した電気機器を使い続けるよりも節電になりますし、毎月の電気料金も少しは抑えることができるでしょう。

故障や寿命によって機器を買い替えることは「損をした」といった悪いことではなく、必要なことですし、お得になる面もある…とポジティブにとらえてみると良いのではないでしょうか。

定期的なお手入れは必須!

言わずもがなのことですが、長持ちさせようとすると、やはり電気機器も定期的にお掃除(お手入れ)されることをお勧めします。特に、
放熱ファンが付いている機器
・ファンからの熱風が通る通風孔が付いている機器

については、ファンや通風孔の部分にホコリ、油汚れ、煙草のヤニ等が目詰まりすると、動作不良の状態に陥ってしまうことがありますので、要注意です。

 

 

毎日の室内のお掃除のついでに、ファンや孔にたまったホコリを、柔らかいモップ状のもの(ハンディクイックルなど)を使って、そっと拭き取ってやりましょう。
掃除機を使う場合は、パワーを一番「弱」にして、先端にブラシを付けて「やさしく」吸い取るのがコツです。

テレビの裏面パネルは外さないで!

テレビは、裏面パネルに隠れていますが、ちゃんと内部に放熱ファンが設置されています。
でも、パネルに注意書きで「個人では取り外さないで下さい!」と書いてある通り、パネルを外して自分で内部のファンを掃除しないように注意してくださいね。
感電する恐れがありますので、危険です!
あくまで、通風孔の周りに付いたホコリや汚れを拭き取る程度にとどめてください。

 

 

 

忘れがちなエアコンのお手入れ方法

特に夏場・7~8月は、ほぼ毎日フルにエアコンを使用されていたことと思います。
シーズンオフにはぜひ一度、フィルターのお掃除をしてください。
その際、室内機の内部をのぞいてみて、ホコリがたまっているようであれば、専門のエアコンのクリーニングをおすすめします。

 

 

よく市販のエアーダスター等の掃除用スプレーを使って室内機の掃除をされる方がいらっしゃいますが、これは要注意です。
吹き飛ばされた内部のホコリの固まりが、ドレンホースという排水部材を詰まらせ、室内側で水漏れを起こす…という可能性があるからです。
できれば、プロのクリーニング屋さんにお任せする方法が、一番安全で確実です。

10月になって、もうエアコンを付けることは無いな~という時期になって、この記事のことを思い出されたら…ぜひ、エアコンのお手入れをしてみて下さいね!(^^)

情報提供は、東部営業所の山本聡でした。

 

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